GUCCI × SAKE HUNDRED|グッチ×サケハンドレッド 密花
グッチ ジャルディーノが日本酒を手掛けた——この一文が放つ意外性は、やがて必然へと変わる。フィレンツェで1921年の創設以来、100年を超える歴史を刻んできたラグジュアリーメゾンと、日本酒の未来を切り拓いてきたSAKE HUNDRED。両者の邂逅から3年の歳月をかけて結実したのが、スパークリング日本酒「密花(みっか)」だ。この一本が問いかけるのは、「日本酒は、どこまで行けるのか」という問いである。
グッチ ジャルディーノと日本酒の“必然”
フィレンツェの歴史的なシニョーリア広場に端を発し、大阪・梅田にその世界観を表現した「グッチ ジャルディーノ」は、グッチの美学とミクソロジーが交差するカクテルバーだ。革新的なカクテル技術と厳選されたフードを提供するこの空間では、土地の文化とメゾンのコードが融合し、交流と発見が促される。
ワインや蒸留酒が長らく席を占めてきたラグジュアリーダイニングの世界で、シャンパーニュやブルゴーニュなどとの対等な選択肢として日本酒を認める——グッチ オステリアの感度は、食の多様性の最前線を体現している。日本酒がもつ旨味の深さと酸のやわらかさは、イタリアンの複雑な味わいと驚くほど親和性が高い。その事実を、いち早く取り込んでいた。
2023年2月、グッチ ジャルディーノとSAKE HUNDREDの対話のなかで両者の美意識に共鳴が生まれ、共同開発への扉が開いたという。SAKE HUNDREDのブランドオーナー・生駒龍史氏は、まずグッチ ジャルディーノとはどういうブランドかを改めて学ぶことから始めた。そして「伝統の中に飽くなき挑戦を宿す」という在り方を理解したとき、自ずと答えが導き出されたそうだ。16年氷温熟成のヴィンテージ日本酒「礼比(らいひ)」と、同じ蔵の新酒スパークリングをブレンドする——熟成と新生の対比。それこそが、発想の原点だった。