あらゆるアートジャンルの垣根を越えて活動するKAWSの“原点回帰”
KAWS(カウズ)は1974年、アメリカ・ニュージャージー生まれ。1990年代初めにグラフィティアーティストとして頭角を現し、その後93年から96年までニューヨークの美術学校、School of Visual Artsで学ぶ。バス停の看板に広告を描いた作品などを通じて知名度を上げ、90年代のグラフィティアート界の一員となる。
日本との関わりも強く、96年には来日して東京のサブカルチャーに触れ、ストリートアートのプロジェクトにも携わった。2001年には渋谷パルコで自身の日本初個展「KAWS TOKYO FIRST」を開催し、2019年には富士山の麓で「KAWS:HOLIDAY JAPAN」が実施され、大きな話題を呼んだ。
今回、森アーツセンターギャラリーで開催される展覧会「KAWS TOKYO FIRST」は、2001年に渋谷パルコで開催された個展と同じタイトルだが、これは初の日本個展から20 年を経た2021 年、KAWSの創作と進化の軌跡を辿りつつ、「原点回帰」の思いを込めてネーミングされたものだ。